2005年12月15日木曜日

楽しかった日曜日(12/11のことです)

 せっかくのお休みなのに、薄曇りの寒そうな天気なので、外出の予定は中止にして、山積している“やらなければならないこと”でも片づけようかと 家で鬱々としていたら、10べーから電話。(彼は 西東京市の平和コンサートで朝鮮の太鼓の演奏のため早くから出かけていたのです。)


一緒に出演している黄さんのバンドが今夜恵比寿でライブがあり、一緒に出るのが「素」なんだってよ、というのです。


「素」はカフェスローに旧暦の会でいった時、たまたま出ていた女性ふたり組のユニットで、自由で大胆、ユニークなその音楽性にすっかり魅了され、限定版のCDも手に入れ、よく聞いています。


恵比寿に行くんだったら、と最初の予定通り、六本木にも行くことにして大急ぎで家を出ました。


まずは アクタスビルのギャラリーに、バーンロムサイ(タイのHIV感染孤児施設)のこどもたちの「UNDER THE TREE展」へ。


わたしもささやかながら支援させて貰っている施設なのだけれど、ここのこどもたちの絵は不思議なくらいのびのびしてるし明るいのです。


はじめて見たのは数年前、友人のギャラリーで、日本とアメリカのこどもたちの絵と一緒に展示されていた時ですが、ここのこどもたちの絵は抜きんでて自由で、子供の絵として片づけられない迫力で、心を打たれました。


彼らの絵を見ていると、ここの施設が、安心できるコミュニティだろう、ということが説明されなくてもわかります。


彼らが生活しているところも、ガジュマルの木の下のタイの伝統的な美しい建物です。

わたしは、美しいことはとても大切なことだと信じています。http://www.banromsai.jp


ピンクでハートとLOVE とかかれた小品と ノートを数冊、それと手紬で作ったシンプルでかっこいい袋を買いました。

どれも、みんな とてもきれい。


次は、六本木ヒルズへ。・・今日はすっかり東京人らしい行動です。


お目当ては、森美術館で開催中の杉本博司の写真展。 

NY在住の友人マコちゃん(この間のアースガーデンには作品を送ってくれて一緒に出しました)は、今、彼のスタジオで働いていてNYから招待券を送ってくれたのです。


疎い私は名前も知らなかったのですが、この展覧会のことは、新聞やTVにもでていたので、さすがに気になったし、ついでもあるしで 見に行ったというわけです。


一言で云うと、圧倒的。

迷路みたいにきりなく続く会場で 途中からあれこれ考えるのをやめたくなってぼーっとみていたら、なんだかどこかへひゅーっと連れて行かれるような、気持ちいいような悪いような感覚になってしまいました。


そのうち、こうしてはいられない、とはっと気がつき、恵比寿へ向かいました。


恵比寿駅でタイミングよく10べーとあって、ライブハウスへ。


黄さんは 今日一緒にやるのが決まって、どんなバンドか、と「素」を見に行って大ショックを受けたとかで、今日はいやにへりくだっていたけれど、黄さんも大丈夫、黄さんじゃなきゃ表現できない何か、を今日もしっかり伝えていたと思います。


素のCD「素暦」では4人組だけれど、先日のカフェスローも今回も、ボーカルの中ムラサトコさんとアコーディオン他のスパン子さんのユニットで、音楽的に密度が濃い。


私が一番わくわくしたのは、二人の絶妙な掛け合いだけど、大胆で繊細でとてもオリジナリティがあって、それに二人の女友達っぽいところ。http://motomoto.net


終わった後、彼女たちといろいろ話して、楽しかった。

短い時間だったのに、親との関係、連れあいとの関係、子供のこと、(サトコさんは二人の子持ち)、連れあいとの関係など、核心に触れている。


昨年の豆料理クラブ(この話もぜひ、このブログに載せなくっちゃ)との出会い以降、わたしはかっての「たべものや」時代以来、忘れていた女同士の率直でリアルな関係がどんどん拡がっていく感じで うれしいし楽しい。


でも、、、考えてみたら、天気のせいもあって、今朝はかなり気が滅入っていたのでした。


今朝の毎日新聞、牡牛座の運勢は たしか<友達を介していいネットワークができる>というような感じだった。でも、出かけないから、関係ないと通過しちゃってたけど、当たってる。






2005年12月6日火曜日

庭の柿

日が落ちるのが早くなりました。

明るい昼間はあっという間に、まさにつるべ落としで暗くなり、暗くなると寒さが身にしみます。


旧暦ではまだ秋、なんてのんびりしていたのだけど、12月に入るとさすが師走、時は脱兎のごとく、、、


庭の柿の木は毎年おいしい実をつけてくれますが、今年は不作で(去年が豊作だったので)数えられるくらいしか成らなかった。


それでも見事な実を結び、数が少ない分、味は濃くて甘くて、売ってる柿なんか、比べ物にならない、柿好きの私にはたまらないおいしさです。


日曜日、今日を逃すと木の上で熟し柿になっちゃうというタイミングだったので、鳥用に数個残して、10べーとふたりで、一生懸命、ほとんど全部を収穫。


思いの外、沢山採れて、嬉しかったのですが、柿のみがなくなった柿の木は、急に寒々しく、寂しくなってしまい、なんだか申し訳ない気分になってしまいました。


毎年、おいしい柿をありがとうね。




鰺の干物

 夕食用にハタハタを買ってしまったけれど、生きのいい小ぶりの鰺が一山100円であったので、思わず買ってしまいました。


お腹を出して、塩水につけ、ビニールひもを目刺しみたいに通して、針金ハンガーにつるし、鰺の干物を作っています。


今回は 目刺し風でちょっと様になっていますが、数が少ないと(2,3匹のときは)、洗濯の物干しに尾を挟んで 逆さ吊りにして干物を作ります。

ここまでは、とっても簡単。


これを燻製にしたいと長年思ってるのだけど、まだ手がつきません。




2005年12月2日金曜日

どんぐりの袴

 哲平さんの個展にいったとき、ZAKKAではもうひとつ、買い物をしました。

木彫りのちいさなスプーンです。


ここは、普通のお店みたいに品物をたくさん並べてなくて、売り物ではない木の実なんかと一緒に、お皿やカゴや布が大切そうにおいてあります。


だから、みる時も集中してじっとみてしまいます。

このお匙は まるで木の実みたいに丸っこくて、というよりドングリの袴みたいで、とても可愛かったのです。


本物のドングリの袴も 昨日公園に行った時に見つけてきたので、いっしょに写真に撮ってみました。


並べてみるとずいぶん違うけれど、スプーンの下の部分がお椀に取っ手をつけたような

形になっているところが似ています。


このお椀の部分は、ココナツにも似ています。


どれも、みんな私の大好きなものなのでした。








2005年11月27日日曜日

哲平さんのどんぶり

渋谷のZAKKAで 小野哲平さんのやきもの展があっているので久しぶりに

都心に出かけてきました。

哲平さんとは5月の連休以来。


ZAKKAはいつもながら、とても素敵です。

哲平さんの器も この空間にぴったり。

ためつすがめつして、どんぶりをひとつ買いました。

なんと表現すればいいか、わざとらしいところが全然なくて、自然の中においても

何の違和感もなく、手にすると、とても大事にしたい感じ。


今年のゴールデンウィークは、高知の山あいでやきものをしている哲平さんと 

ちくちくと手縫いでユニークな衣服を作っている早川ユミさんのお家ですごしたのでした。

谷相にある彼らのうちのまわりにもいろんな人が住み着いて、居心地のいいコミュニティが

できています。


最高に楽しかった。高知っていいな、高知に住めたらいいのに、と思ったくらいです。


しばらくぶりであった哲平さんと、今度の連休もきっといくから、と約束しました。


こういう仕事をしていると 社会が休みの時にしか休めない上、早めに予定を立てるのが

とても苦手なので、いつも行き当たりばったりの旅になってしまうのだけど、

来年は、また、高知に行く、と決めたら、なんだか嬉しくなってしまいます。


はじめていった高知は 太平洋に向いているせいか 明るくて同じ日本とは思えない。


23日のお休みには、西荻の「のらぼう」にいったのですが、もとはといえば、これも高知に繋がっています。

ユミさんのうちで彼女が一番好きな料理家は高山なおみさん、というので(私は名前も知らなかったのですが)帰ってから本を買って読みました。


もう、とっても面白かった。料理家という部分は、彼女の一部で、アーティストだと思う。


・・・彼女の本によくでてくる店が「のらぼう」。

西荻に住んでいる友人が予約してくれて一緒にいったのですが、う~ん、なんとここをやっている彼とは初対面ではありませんでした。

その上、最近『「たべものや」の台所から』を手に入れて読んでくれてるとか。

80年代のはじめに、ほんの何千部か出版されて とっくに絶版になった本なのに、こうやって今でも読んでくれてる人に巡り会うのは不思議としか云いようがない。


のらぼう開店以前のかなり昔、もと「たべものや」メンバーのイヤモトのお店「岩本酒店」兼うちの新築(だっけ?)パーティで会っていたみたい。

それに、予約してくれたのりちゃんも のらぼうの彼とは八王子で一緒にお祭りやってたりした仲間・・・


芋づる関係のネットワーク って、よくあると云えばよくあることなのだけど。


居心地よく、お料理もおいしくて、それだけでも嬉しかったんだけど、そういうわけで楽しい夜でした。




2005年11月20日日曜日

ムクロジ

 昨日の日曜日は、またまたいい天気だったので、近くの農業試験所に散歩に行きました。

ここの中のイチョウ並木は、毎年、金色に輝いてそれは見事です。

美しい時期は短くて、じきに道が黄色い絨毯をひいたようになり、イチョウの木はきびしい冬の姿になってしまいますが、、、


農業試験所の端っこ、隣はもう、人家という隅っこに大きなムクロジの木があります。

秋には、その木のまわりに、ムクロジの実がおちるのです。(ここもわたしの穴場のひとつ)

昔の人は、このムクロジの実をシャンプー代わりに髪を洗っていたとか。


種は、黒くて丸くて、お正月の羽根突きには、この実に羽根をつけたものを使います。(そういえば、最近全くみないですね)



日本だけでなく、インドでもムクロジは髪用に使われる植物で、現地の市場でも売っています。


サポニンがたくさん含まれているので、水に入れるとよく泡立つのです。

髪だけでなく、絹など、繊細なものを洗うのによさそう。


ムクロジも 粘土とともに究極のエコロジカルなシャンプーでしょうね。

この木は 意外と身近にありそうだから、みつけたら試してみませんか。


半透明の飴色のムクロジの実は、思わず拾いたくなる美しさです。

2005年11月16日水曜日

自然派クッキングノート

 今日は とても良い天気!

寒い日が続いたせいか、この辺りもすっかり紅葉しています。

桜の紅、イチョウの黄色が青空に映えて、きれいです。銀杏を拾いにいきたいなあ。

この近くの穴場を知ってるんだけど、なかなか出かけるチャンスがありません。


私は、みっけものが大好きで、一日なにかひとつでもいいものを見つけたら、幸せな気持ちで過ごせます。


春はふきのとうや土筆、セリ、クレソンに甘草、コゴミ、キクラゲ、秋はやっぱり、銀杏。


みんな ここ昭島に越してきて、散歩の途中にみつけたものです。


食べるものばかりですが、多分、食べられるものを探したり、見つけたりする喜びは、我々のDNAに太古から組み込まれている本能的なものかもしれませんね。


先日のアースガーデンでは かって西荻で「たべものや」をやっていた時の仲間と一緒に展示をしたのですが、その時、出版社から預かった本「自然派クッキングノート」がまだ、手元にあります。


これは、たべものやのメンバーのオークラサナエとそのパートナーのタダツクンがだした「たべものや」のレシピブックです。



たべものやは、玄米や野菜料理が主の、自然食レストランのはしりみたいなお店でしたが、元郵便局の建物が立ち退きになって 1989年にお店はなくなりました。


玄米がどこより美味しくて、女性ばかりの運営方法もユニークだったりしたので、自分で云うのも何ですが、けっこう伝説になっているお店です。


このレシピブックはみるだけでも楽しいし、作るのも簡単で 美味しい料理がたくさんでています。 1200円+税


まだ探せば本屋さんでも見つかると思うのですが、SORAにもありますから、ご希望の方は、ぜひ、下記までご連絡くださいね。info@organic-sora.com(または、オーダーの時、備考欄でお知らせください。)






それから、この前のブログに間違ったことをかいてしまいました。小倉に行っていると思っていたファニーボーンは あの時はずっと静岡の大道芸フェスティバルだったのですねー。


小倉のチャチャタウンには 今週末でした。これからです!


間違った情報を流してごめんなさい。

2005年11月2日水曜日

小倉

 SORAの大道芸部門FUNNYBONESの3人は、韓国から帰ってきた、と思ったら、今日から北九州小倉です。

私は 小倉生まれ、小倉育ちですが、もう九州には家族もいないし、長いこと帰っていない。

ずいぶん変わってるだろうな。

今の私にはアメリカより遠い、なかなか行くチャンスができません。

時々、九州のお店やお客さんから注文があったりすると、つい、わたしも九州なんですよ、と内心いいたくなったりするのです。

いわゆる愛国心とか愛郷心とは無縁だとおもうのに、不思議です。

SORAに大道芸という取り合わせも不思議らしいけれど、近所に住んでいる若い友達で、有限会社空に属しているとはいえ、仕事はまったく別々なのだけど、なんかの時にはお互い助け合える関係です。

だんだん売れっ子になってきて、最近はかなり、お疲れ気味。

小倉の帰りには、静岡でも仕事だとか。

みなさんも、機会があったら彼らの芸をみてください。





2005年10月25日火曜日

クラフトガーデンat代々木

 一日目はなきだしそうな暗い空だったけれど、二日目は爽やかな秋晴れで、にぎわいました。 

アースガーデン第一回目のクラフトフェアはまだ根付いていないせいもあって エコやフェアトレード、フリーマーケットに押され気味でしたが。 

私がいうのもなんですが、あの場所だったら、もっとヒッチャカめっちゃか、 ラディカルでパンクなアートのほうがワクワクするかもね。






2005年10月21日金曜日

代々木クラフトフェアに出展


10月22,23日 代々木公園イベント広場で開催される”アースガーデン秋”に、

今回はオーガニックライフサポートSORAのもうひとつの顔、アート&クラフトで出展します。
アースガーデンには、もちろん、いつものように、エコ雑貨やフェアトレードのお店も沢山でますが、今回は、第一回目の 代々木クラフトフェアの原点に振り返るような クラフトの特別スペースができるそうです。
私たちは アトリエ10Bとして、ハンドメイドの作品をクラフトフェアに出展したり、個展をしたりしてきたのですが、SORAを始めてからの出展は本当に久しぶりです。
SORAのコーナーは、オリジナルアクセサリーのアトリエ10Bのほか、アートやイラストレーション、 写真、音楽、パフォーマンスで活躍している仲間たちの作品を展示します。


かつて西荻で「たべものや」をやっていた頃の仲間で、その後ニューヨークで活躍していたタダツタケシとオークラサナエ=イラストレーター、造形、ブック

同じくたべものやの元スタッフで在NYの河野雅子=フエルトワーク(今日、作品が届きました)

わたしの昔の連れあい、マルチアーティストの川内シンヤ=オブジェ

写真家、渡辺眸=著書、CD-ROMなど

SORAのパフォーマンス部門、ファニーボーンズ=Tシャツ、バッジなど

ハウスミュージック・NITELIST TARO =レコード、Tシャツ

ロックバンド・ヤーズのアリ=CD・・・・ など。

川内 たみはアンティークビーズや手作りのビーズを使ったアクセサリー

10べーは樹脂を使ったブローチや髪飾り、指輪やピアスなどを出展します。

ぜひ、見に来て 楽しんでほしいと思っています。

http://www.earth-garden.jp/

上、写真は10Bの作品